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2024年最後の日に思う「今年は勝利と決別の年」 – 写真家右近倫太郎

2024年12月31日 気づけばもう今年も最後の日になりました。 年間通してウェディングフォトはじめ撮影のお仕事をやらせていただけたことはまず第一に感謝!! そしてその日常をおくるなかでもいろいろなことを達成できたことが喜ばしいです。 ・4年ぶりのクジラの個展 ・フォトワールドカップにて初のベスト8 ・日本一のフォトグラファーの称号BEST OF NATION ・表彰式で家族とテキサスへ ・3Dの専門学校修了 ・トンガ、御蔵島のクジラやいるか撮影 ・パリの海外ウェディング撮影 ・年末になんと、2025年のフォトワールドカップのファイナリスト選出 ・さらに、2年連続のBEST OF NATIONの獲得 etc etc 今までの人生振り返る中でもしっかりと結果を残せた年、 勝利を掴むことができた年となりました。 また、一つ過去の自分というか、 写真に対する偏ったこだわりを持っていた自分とも決別ができたと思っています。 こだわりだけで日本一になれた、その次に進みたいという許しが出た感じです。 2024年度の受賞は頑なに自分が頑固に突き通してきた写真ではなく、 さらに多くを学び、取り入れていくきっかけとなりました。 そこから反省し、全く違うスタンスで写真に臨んだ結果、 2025年度に再度日本一、そしてファイナリスト選出です。 新しい扉が開けた2024年、 そしてその道の向こうに2025年が続いています。 また新しい光の道を歩くのみ。 またその道で多くの方々とあいまみえることができるのを楽しみにしています。 それでは皆様、良いお年を。 2024年12月31日 写真家右近倫太郎

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「世界が認めた2年連続の栄光!BEST OF NATION再び!」

なんと2年連続! フォトグラファーの世界大会「WPC2025 – World Photographic Cup」にて、 総合日本一の称号「BEST OF NATION」を獲得しました!✨ この名誉ある賞をいただけたのも、日々支えてくださる皆さまのおかげです。 心より感謝申し上げます。 さらに、ファイナリストとして来年はエクアドルへ!✈️ 世界の舞台でまた新たな挑戦が始まります。 これからも皆さまの心を動かす写真をお届けできるよう、精進してまいりますので、引き続き応援よろしくお願いいたします! もう、少しくらい自画自賛してもいいですかね いや、俺最高(笑 WORLD PHOTOGRAPHIC CUP2025 FINALIST &BEST OF NATION ————————————   という話は置いておきまして、 ちょっと今大会において私が考えていたことを書いておこうと思います。 実は昨年度こちらの作品で同じく BEST OF NATION & WORLD BEST8の称号は獲得していました。 しかしこの作品が選ばれたときに思ったことは 『圧倒的に今回の作品は運とクジラという被写体の力に頼りすぎている。。。。』 これでした。 水中で一瞬を捉える撮影技術、 色を出すための審美眼は確かにあるのかもしれないですが、 「” もしも!!” 運よく来年クジラに会えなかったら私はどうなるんだろう。。。。」 そう考えた時に自分で天秤がクジラに傾いていると感じて悔しかったわけです。 ①撮影技術 ②編集技術 ③被写体力 ※↑写真を3要素に分解するならこんなイメージです(笑 2024を受賞したときは ” 最低限の編集しかしない” というこだわりの中での獲得が嬉しかったんですが、、、、 人間というのは欲張りなものですね(笑 今度は「私が被写体力に頼らず、撮影と加工技術に振って本気で写真を作ったら通用するのか!?」という考えがうまれてきました。 そんな私が2025年に向けて心に決めていたテーマは 『 撮影技術と編集技術だけで勝利する!!! 』 なので今回選んだ被写体は、 言ってしまえば誰もがそこに行けばいつでもそこにあって、 そのもの自体は撮影できてしまう”建築物”(決して建築が簡単と思ってるとかじゃないんで何卒誤解なさらぬよう)。 それを以てして加工技術まで評価される プロフェッショナルジャンルの”コマーシャルフォト”部門での応募を決めたわけです。 言わずもがな、私は、加工嫌い、加工アレルギーです。 写真をファンタジックにするのは好きですが、 ないものをあるようにしたり、過度な色づけをしたりすると、 自分の中の変な基準に触れて途端にやる気がなくなるんです この十数年にわたる癖は本当に頑固なんです。 なので、今年の挑戦はそれをぶっ壊し新しい自分と出会う、 とてもチャレンジングな試みだと思っていました(笑 裏話ですがこのために1年近く3Dの学校まで通って、 仮想世界を作り上げる練習までしましたからね。。。!! (おかげで娘が喜ぶ恐竜を作れるようになったのはいい思い出です) そんなこんなありまして、 3Dの仮想世界作り上げるイメージで写真を現像したのが今回の受賞作品になります。 加工嫌いがよく頑張ったと、 自分の殻を打ち破ったと、 とりあえずは胸を張っていいんではないでしょうか✨ 昨年は自分のこだわりを貫いての勝負 今年は自分の大の苦手分野での勝負 両面からの勝負に打ち勝つことができたこと、 私の人生におけるさらに大きな自信となりました。 ———————————— とりあえずは今年受賞できたのは 私の日々の活動を支えてくれる家族、 活動を共にする皆様、 そして日々応援をしてくださる皆様の力がとても大きいです。 私の心と体を突き動かしてくれる源泉です。 本当にありがとうございます。 さて、 来年はまた写真会や写真教室を復活させようかなと考えています。 2年連続で日本一&世界大会ファイナリストですからね、 ちょっとくらい人前に出ても許されるでしょう(笑 何か見かけた時はぜひご参加ください^^ それでは、今日はこの辺りで。。。✨

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WPC2024表彰式 in テキサスの様子 -写真家右近倫太郎 –

各国の代表フォトグラファーが競い合う写真のオリンピック WORLD PHOTOGRAPHIC CUP2024!! カテゴリーをまたいだ真の日本一の称号である国家最高賞 BEST OF NATION WILD & NATURE 部門でのベスト8を獲得いたしました。 テキサスでの表彰式と決勝戦の様子です!! BEST OF NATION(国家最高賞)の表彰式

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「写真加工は女々しい??」

「写真加工は女々しい、、、!!」 「写真を絵にしてしまったらそれは写真じゃない」 私の中から”彼”の声が聞こえるんです。 この時代に偏ってる考えですよね(笑 私が写真を始めたのは15年以上も前になるのですが、 この考え方がいまだに頭のどこかにあるんです。 ただその一方で時代は進みます。 アプリ加工やAIまで出てきた現代に そんな思いに囚われていては、時代において行かれてしまう。 だから決して声に従ったまま、新しい技術を遠ざけているわけではなく、 PHOTOSHOP合成、レタッチ技術だろうが、絵の書き方、美術について全て勉強してます。 さらに今年からは3Dの学校にすら通って新しい表現に挑戦してます。 それでもです。。。なぜかこの声は降ってきます。 「合成とか加工のやりすぎはだめ。写真じゃなくなる」 なんなんでしょうね(笑 多分、”彼”の言っていることは ” その場にいなくても作り出せてしまうのであれば、それは写真じゃなくてもいいだう。 なかったものを付け足したり、雰囲気を損なう編集をすれば、それはもう写真じゃない。 カメラを握っている意味がない。ずるいことはしたくない。” ”正々堂々として刀の戦の時代に、鉄砲は美しくない” とかいう武士道的あれですね(笑 写真技術で競うところを、デジタル技術で補ってしまうというのは まさしく正々堂々じゃない!!カッコ悪い!! という彼と共存しているんだと、この歳になって冷静に考えると思うわけです(笑 そう、これは ” いまだに私の中にいるカメラを始めた頃の私の声。”  拭いされないままプロ活動も10年目です。 結局この声に導かれるままに、 仕事の撮影においても作品撮影でも、 撮影の段階で8、9割の完成度で仕上げてしまっています。 残りはLightroomの基本補正のみ、 ほとんどの場合Photoshopでレイヤーすら使いません。 よかったんだか悪かったんだか(笑 そんな変なこだわりを貫いてる中獲得してしまったのが、 WPC2024写真のワールドカップ 日本人トップフォトグラファーの称号 ”BEST OF NATION” そして WORLD TOP 10 入りの成績です。 今回出した作品は一頭の子クジラの写真。 加工についてはPhotoshopでレイヤー1枚歪みを整えただけ、 あとはLightroomの明るさや色などの基本補正です。 国際的に見て、今のフォトグラファーで主流の考えはこれです。 ” 加工だろうが合成だろうが、使える手段を全て使って最高に写真を美しく仕上げる” そんなかで”彼”はそれをカッコ悪いとか言ってるわけですね(笑 ただ、彼のこだわりはこだわりを貫き、 そんな選手たちの中で勝ち上がって 揺るがない成績を残せたわけです。 なんというか、、、 私自身日が経つにつれて実感が増してきました。 心がほっこりするというか、嬉しいんですよね。 そうするとなんなんでしょうね? 合成や3Dの技術など、学習してきた新しい分野に対して、 「もっと写真にそれらを取り入れてもいいんじゃないか?」 って許しの声が聞こえてくるわけです。 多分、彼は証明したかったんだと思うんです。 自分の変なこだわりが日本のフォトグラファーを相手に、 そして世界のフォトグラファーを相手にどこまで通用するかを。 そして証明したかったんだと思います。 実は写真の日本代表は今年で3回目ですが、 それでも彼は満足しなかったんです。 ただ、 今回日本一のフォトグラファーの称号がその枷を外したようです。 今回出した作品がこれです。 まさしく写真技術のみで構成されていると言っていいと思います。 合成など一つもありません。 このシャッターチャンスも、 重い機材を持った素潜りも、 クジラと相対した時の揺るがないマインドセットも、 全て磨き上げて、写真を撮影するという 現場でのプロセスの中で獲得しました。 加工屋ではない。レタッチャーでも、グラフィッカーでもない。 写真家としての勝利を実感できたんだと思います。 なので、この受賞をきっかけに 自分の中のいる”写真を始めた頃の私”との関係にひとつの区切りがつきいたんでしょうね。 彼は本当に頑固で、 まっすぐで、どこかひねくれてて、写真をグラフィックや合成にしたがりません。 ただ、そのこだわりのまま私を今まで引っ張ってくれてました。 彼は ’’写真を写真のままでいさせたかった’’、、、、 いや、詰まるところその考えを根幹に据えつつも、 ”自分が思う写真というものを世界に認めさせたかった” これだったんでしょうね。 そんな偏ったこだわりを貫きながら、葛藤しながら駆け抜けた10年間。 今になって彼がどこか微笑んでいる気がするんです。 なんか、彼を救ってあげれたのかなと、 心の中でどこか一人の親のように嬉しい気持ちが込み上げてきました。 ただ、彼との道なりで手にした撮影技術はこれからも一本の道として歩み続けます。 ただ、これからはより幅広い表現も積極的に受け入れまして、 3Dや合成、せめてphotoshopのレイヤーくらいは積極的に使って 自分なりの世界を広げてい期待なと前向きな気持ちでおります。 あくまで自分の心の羅針盤が指し示す方へ。 写真家道を歩んでいきます。 エピローグ - こんなことを書いている傍ら4歳の娘に言われました。 「 パパ、今度は世界一になってね」 もう一人の私の分身 ”彼女”は、 まだまだ私を許してくれないようです(笑 とりあえず4月を待ちなさい(笑 人生は長い。 旅は続きます。 2024.3.26 フォトグラファー 右近倫太郎

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